1996.1

悲しくてご飯がのどを通らないはずなのだけどうどん二杯目

元気だと風のたよりで聞きました。「私も元気」と風に乗せます

もうあれは昔のことだと言いながら同じ名前を聞けば振り向き

いつの間にか君の仕草や口ぐせが 私の中に染み付いており

「君はよくわがまま言うね」と言うけれど 納得するほど大人じゃないし

さよならを言えば一生さよならになりそうだから「また明日ね」と

「おみやげ」といつでもアイスを買ってくる父をちょっぴり可愛く思い

あなたには何でもないよな一瞬が 私の心をつかんで離さず

「最初から分かっていた」と言えるほどこの別れには大人になれず

「よくお前を悲しませた」と言うけれど そんな言葉が一番悲しい

お前には泣かされないぞと言う君は テレビドラマで泣かされており

この空は君の上にも続いてる ただそれだけで涙ぐんでる

「君のため」そんな言葉が少しだけうっとおしいよな雨の週末


1996.2

もう何も関係のない君と会い 関係少し欲しいと思う

愛すれど愛すれどまだ君のこと愛し足りぬと思う日常

「風邪引くと電話できなくなるからさ、風邪は引くなよ」電話の恋人


1996.4

窓の外ひらひらひらと花びらが舞ってゆきます春昼下がり

すれ違うその一瞬に君と目が合った気がしてそれで幸せ

君がよくあの子の話をしてるから 誰よりあの子を知ってる気がする

こんなにも寂しい気持ちにさせるのは きっと花びら散りかけだから


1996.7

「まだ今は忘れられない人がいるの」強引に彼を忘れさせてよ!

君の事考える間もない位 毎日が忙しくて困るね

通り雨のような恋を君として 早く体を乾かさなくては


1996.08

私はね、あなたがいつも居るという強い力で守られている

お別れのホームで君とつなぐ手をなかなか離せぬ離れたくない

もう今はあなたが側に居ないこと 当然になる2週間経つ

けんかした。だってあなたはわがままでずるくて卑怯で私に優しい

あなたって私の中の常識をくだいてしまうハンマーのよう

幸せはあなたが私の手をにぎる一瞬前のためらいの時


1996.10

トゲのある言葉が我を苦しめる 別れは2人を他人に変える

「またね」ってあなた電話を切ったけど 読めなかったの「さよなら」の意味

似てるとこ。「努力は嫌い」だからきっち2人離れても涙を流さず


1996.12

「TELするよ」そう言ってもう3日経つ 社交辞令に期待している

寄りかかり寝息を立てる君の重みが愛されている帰りの電車