アクセスログ解析 HP「中東経済を解剖する」

 

国連安全保障理事会

 安保理事会は国連憲章に基づき国際平和と安全保障の保全に主要な責任を負うものである。通常はニューヨークの国連本部で開催されるのが常だが、1972年にアジスアベバで、翌73年にはパナマシティーで開催されたことがある。平和的な方法により紛争の解決を目指すが、必要があれば経済制裁や集団的自衛権に基づき武力行使を決議、執行することができる。非安保理事国でも安保理の要請で議論に加わることができるが、投票権はない。安保理事会は15名構成で5カ国が常任理事国、10カ国が非常任理事国(任期2年)である。毎年、非常任理事国の内の半数、5議席が新メンバーと交代する。決議案には9カ国の賛成票が必要だが、常任理事国が1カ国でも拒否権を行使すれば成立しない。一端受理された決議案に対する対抗案は、最初の決議案の議決が完了した後でなければ、正式には審議(非公式には可能)できないのが慣例となっている。議長国はアルファベット順に1ヶ月の持ち回りとなる。
 米英西はイラクは安保理決議に重大な違反をしているとして、これを制裁しうる新決議案を2月24日に安保理事会に提出している。フランス、ドイツ、ロシアは即日、新たな期限を設けた制裁強化案を安保理に提案した(決議案ではない)。
 米国は新決議案が成立しなくても同盟国とともにイラクへ武力行使を行う構えを見せる一方で、これらの常任理事国をなんとか棄権に持ち込んで決議の成立を図りたい考えである。双方は経済援助をちらつかせて非常任理事国10カ国の取り込むに躍起になっている。反対派の筆頭であるフランスはアンゴラ、ギニア、カメルーンにてこ入れしているとされる。

国連安全保障理事会メンバーリスト(2003年1月1日現在)

理事国

米英西新決議案への態度(2月24日現在)

任   期

議長担当月

フランス 不支持

常任

1月

ドイツ* 不支持

2004年12月31日まで

2月

ギニア 中間派

2003年12月31日まで

3月

メキシコ 中間派

2003年12月31日まで

4月

パキスタン* 中間派

2004年12月31日まで

5月

ロシア 不支持

常任

6月

スペイン* 賛成

2004年12月31日まで

7月

シリア 不支持

2003年12月31日まで

8月

英国 賛成

常任

9月

米国 賛成

常任

10月

アンゴラ* 中間派

2004年12月31日まで

11月

ブルガリア 賛成

2003年12月31日まで

12月

カメルーン 中間派

2003年12月31日まで

 

中国 不支持

常任

 

チリ* 中間派

2004年12月31日まで

 

注 2003年1月1日付けの新任理事国

出所:国連安全保障理事会資料

(作成:大西 圓、2003年2月24日)(2月25日改訂)