特設コーナー「外 電 の 目」
| 国際化が進むとともに伝統的な社会システムや家族のあり方など、中東各地に政治・経済環境に変化が起きています。以下は外国メディア情報から中東の女性、家庭、社会に特化して、こうした変化の芽を感じ取っていこうとするものです。(大西 圓) |
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クウェイト議会、地方議会への参政権と立候補を可能にする法律を承認 この4月、クウェイト議会は地方議会への参政権と立候補を可能にする法律を承認した。クナ通信によれば定数50人の国民議会は出席議員49名中26名が法案に賛成した。反対は20名だった。政府はこの3月、地方選挙法案を議会に提出したが、議会が女性の参加に関する条項を削除した上で法案を通したため、政府がこれを女性参加を可能とするよう修正しなおした法案を再び提出していたもの。 (Reuters, 19/4/2005) アフガニスタンに残存する強制結婚 アフガニスタン北部に住む14歳の女の子、ビービーは、父に花嫁(ただしアフガニスタンでは花嫁の法定年齢は16歳以上)に売られそうになったが、逃げ出しため、この2月のこと、父が警察に頼んで引き戻そうとした。父は彼女が14歳になってから一緒に住むようになっていたが、そのとき、若くして嫁にやるつもりだったといわれる。彼女の兄のキャリームは引渡しに抵抗したため連行されてしまった。彼女は今、カーブルの、とある親戚筋にかくまわれているが、いつか父親がかぎつけてくるのではと恐怖を抱いている。夫がビービーの母のいとこにあたるシャフノズは彼女の父親は結納金に目をつけているのだという。結婚させるという名目の人身売買だ。 花婿候補は裕福だがかなり年配で2番目の妻を求めているところだった。彼女の親戚たちは彼が7000ドルほど払ってくれるものと考えていた。これはアフガニスタンではちょっとした資産になる金額である。 9月11日事件以降、この国の民主化には前進があったものの、今でも6割から8割は親などに強制された結婚という。キャリームはその後、釈放されたが、ビービーやシャフノズも、この事件を公開することで強制結婚が少しでも減ったらということで一部始終を記者に話した。 (AP, Matthew Pennington, 14/3/2005) アフガニスタンで最初の女性州知事が誕生 カルザイ政権は今年の1月5日に州知事5名を入れ替えた。しかし、北部や東部で軍閥との関係が断ち切れていない。 3月2日に前女性相のハビーバ・スラビー氏をバーミヤン州知事に指名した。これは軍閥の影響がないこと、女性の登用で国際世論の支持を得られることなどが背景にあった。カルザイ政権には現在、女性3名が登用されているが、女性は家を守るべしという伝統的な風潮と母性保護や高い幼児死亡率など、改善が遅れている。(AP, 2/3/2005) サウジアラビア外務省で女性採用へ 1月24日、ロンドンでのサウジアラビア・英国間協議で、サウド・アル=ファイサル外相は政治的改革の一環として今年、外務省に女性を採用する方針を示した。同外相は基調講演で、「サウジ女性の役割は急速に変化している。我々の教育は女性の学歴と専門性を高めサウジ社会で正当な権利を得ることになろう」と語った。(Arab News, 25/2/2005) リヤドに女性専用のショッピングモールを計画 アアル・メフディー不動産社がサウジアラビアのリヤドに3万平方メートル規模の女性専用ショッピングモールの建設を計画している。同社はすでにフィージビリティースタディーが終わり、1年から1年半後には完成すると語っている。ショッピングモールは3階建て、1階と2階は国際ブランドのブティークで3階が事務・管理フロアーとなる。(Saudi Economic Survey)(12/2/2005記) バハレーンで二人目の女性閣僚 バハレーンのハマド国王は2005年1月14日、2年間続いた内閣の改造を発表、教育大臣に閣僚として第2号となるファーティマ・アル=バルウーシー氏が任命された。社会関係省はこれまでの労働省から分離する形をとる。労働相はこれまで通りマジード・アル=アッラーゥイー氏が留任となった。 議会選挙の1週間後にあたる2002年11月にハリーファ・イブン・サルマーン・アル=ハリーファを首相に組閣されたこれまでの内閣(23名構成)だが、2004年4月にハリール・ハサン保健相に代わってナダー・ハッファーズ氏が女性最初の閣僚として新任されていて、今回の改造は2回目である。(Arab News, 15/1/2005) カタルで初の女性閣僚 2003年5月、カタルで最初の女性閣僚が生まれた。就任したのはシェイハ・アハマド・アル=マハムード教育相で、アラビア語教師を勤めたのち、教育相に入っていた。同氏の任命は4月末にカタル初の憲法が批准されたことによる。カタルで最初の女性市議会議員、シェイハ・アル=ジャアファリー氏はアル=マハムード氏の教育相を能力の高い人であり、適材適所だと評価した。アル=マハムード氏は、「カタルの教育高等評議会の戦略を実施することで総合的な教育開発を成し遂げたい。教育分野での男女別学を改めたい」と抱負を語った。(Feminist Daily News Wire 15/5/2003) |