| >COLMUN >チェーンメールで人間不信 |
| チェーンメールで人間不信... |
|
えと、とっても久々に反応してみたくなった問題がありますので文章に起こしてみようかなと。 なお、結論から言ってしまえば、インターネット上における常識をなぞる事になります。 あらかじめご了承ください。 2月16日頃から、「ブリーダーの経営不振により、このままではミニチュアダックスフント100匹が処分されてしまう。 引き取り手を探しているので、出来るだけ多くの人にこの事を知らせてください」という内容の メールが出回ったそうですね。 これに対して、多くの人が反応し、電話やメール、口頭で飼い主を探すやり取りが起こり 飼う事を決めてサークル(柵)まで用意してしまった人もいたそうで、だいぶ大事になっていたみたいですね。 ニュース(記事は東京(中日)新聞ですが、全国に広まった模様) http://www.tokyo-np.co.jp/00/siz/20030223/lcl_____siz_____000.shtml Edricがちょっと検索してみただけでもYAHOO!のペット掲示板などで 「飼い主を探しています」という書き込みを見つけることが出来ました。 また、チェーンメールに対する注意を促すサイトの掲示板では、この件が話題に挙がり、 「私も友達にメールしてしまいました」という書き込みが多く見受けられました。 しかし、実はこの件はデマであり、処分予定の犬もいなければ、当然飼い主も探されていませんでした。 ココで意見が大きく2つに分かれます。 1つは「今回はデマだったけど、善意で広まった事なんだからしょうがないよね。」 2つ目は「また、チェーンメールなんかに騙されて、しょうがないな。」 さて、ココを読んでいる皆さんはどちらでしょうか? Edricの勝手な推測だと、7:3ぐらいの割合で1の人が多いんじゃないか、と考えています。 (この推測に関する反論は無しの方向で。根拠の薄い推測なんで(^^;) いわゆる「チェーンメール」(不幸の手紙、マルチ商法、恋愛成就、etc…)がいけない事は 理解している方も多いかと思いますが、今回の件ではどうでしょう? 今回の事を検索していて(今回に限らないんですけど)よく目立ったのが、 「一生懸命探すのを手伝って損した」 「デマだとわかり時間と信用を失った」 「このようなデマメールを流すなんて許せない」 という書き込みでした。ホントですよね。人の善意に付け込んで。 デマだとわかり、一生懸命謝りに回っている、という人もいるみたいです。 全く無責任なメールが流れたものです。 …じゃぁ、それを広めたあなたの責任は? 善意とはいえ無責任に(嘘の)情報を流して、混乱を作り出しておいて、 その情報が嘘だとわかったら「許せない」と怒りますか? これが今回のEdricの意見であり、またネット上における常識、暗黙の了解ってやつです。 このような事を書くと、大体次のような反論が返ってきます。 「だって、生き物の生死が関わってるんだよ!もし本当だったら大変じゃん!」 「善意で広まったんだからいいじゃないか!」 「今回はデマだったけど、皆一生懸命に探してくれて、人間の温かみがわかったよ!」 …これはこれで普通の社会においては問題のある意見でもなんでもないんですが、 チェーンメールにおいて、このような意見を見ると、Edricは正直、うんざりします。 「なんだ、Edricって冷たいな」 と思った方、大いなる誤解です。 今回、Edricの所にはこの件のメールは回ってきていませんが、もし回って来ていても 知り合いにメール、電話をする、といった事は一切しなかったでしょう。 「やっぱり冷たいな」と結論付けるのはまだ待ってくださいね(汗 Edric、いえ私だけでなくネット上の常識を持った方が取る行動は 「情報の発生源を調べ、その情報が嘘か本当かどうかを『自分で』確認する」 って事でしょう。 その上で本当であれば「自分が出来る範囲」での協力は惜しみません。 ただし、メールで送る事は絶対しませんけど。 何故メールで広く情報を送る事がいけない事なのか、語り尽くされていますので ココではごく簡単に述べますが、ネット上のトラフィックがどうとか、という点は昨今ではあまり重要ではないと思います。 要は、「情報の発生源がどんどん不透明になっていく媒体を利用し、情報の正確さが伝わりにくくなっていく手段で 混乱が生じ、情報を送られた人に迷惑をかけるだけでなく、社会全体への迷惑すらありえるから」です。 簡単にいえば、何万人という人数で伝言ゲームをやっているわけです。まともに伝わる方が信じられないですよね。 今回も、休みを丸々一日かけてメールや電話をした人に謝って回った、という人もいるくらいです。 バカバカしくないですか? ココまで書いてもまだ「だって善意なんだからいいじゃないか!本当だったらどうするんだ!」と、 反論する方はいると思います。 今回の件に似た件で、RH-のAB型の血液が必要な妊婦さんがいる、というチェーンメールが出回った事があります。 今回同様に「善意」によってあっという間に日本中に情報が伝わりました。 覚えている方も多いのではないでしょうか。 この件、実際にRH-AB型の妊婦さんが血液を必要としているのは、本当でした。 良かった良かった…では済みません。 人々の「善意」によって、病院には電話が殺到しました。 それこそ、通常の業務の妨げになるくらいに。 問題こそ起こりませんでしたが、その電話によって別の患者さんが命の危機にさらされる、 という事は考えられないでしょうか? 今回の件でも、、話題の対象が生き物、しかも今人気のミニチュアダックスだった事もあり、 爆発的に広まったという経緯があるようです。 また、メール、電話の多くは「知り合い」、「友人の友達」、「知り合いの知り合い」など、 情報の発生源から直接ではない伝わり方をしています。 これがチェーンメールの特徴であり、もっとも癖の強いところなのです。 また、この情報を広めてしまった人の中には「信頼できる友人から聞いた」等の 信憑性を持たせる情報を含んでいたりする事もあったようなので余計たちが悪いです。 「善意」を持つ事は大いに結構な事です。 しかし、重要なのは目の前の「いい事」にとらわれ視野が狭くなり、全体を見たときに 自分が取ろうとする行動が浅はかでないかどうかを見極める事です。 今回の件で言えば、どこの何と言うブリーダーか、それすらハッキリしていません。 また、1軒のブリーダーが、100匹ものミニチュアダックスを抱えているか、 常識的に判断すればかなり怪しい情報である事は明確だと思いますよ。 それでもまだ「だって、生死が絡んでるんだよ!善意なんだから!」という人、周りにいますか? チェーンメールを回した人とは縁を切った、という人も少なくないですよ。 チェーンメールに関しては、一度、真面目に勉強してみる事をお勧めします。 インターネットにおいて、自分が望まずとも入ってくる情報に関しては、まず疑ってかかる。 自分が望んで手に入れた情報を信じる、というのが常識です。 参考サイト 連鎖メール拡散防止プロジェクト推進協議会 (今回の件は「ペットショップの店じまいシリーズ」として紹介されています また、掲示板のNo.1879が今回の件にあたります。) |