2002.11.29〜6 沖縄本島サイクリング

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●沖縄本島チャリの旅&NAHAマラソン

一週間の休みを確保し、7泊8日(11月29日〜12月6日)で初めて沖縄に行ってきました。

11月29日 晴れ

●カセットガスは持ち込めません

出勤より少し遅い電車に荷物満載で乗り、横浜で空港直通の電車(10:08発)に乗り換え。
10:33羽田空港着。沢山歩いて、窓口で手続き。
初輪空!
自転車が壊れても文句は言わない誓約書にサイン。
更にカセットガスは飛行機に持ち込めないため預かり書にサイン。
更に更にカッターナイフが機内持込みできないので預かり書にサイン。
カセットガス、カッターナイフの件、勉強になりました。
何だかんだで余裕なく、飛行機に乗り離陸。
晴れていい天気。初めての沖縄行きであ〜る。
飛ぶこと2時間半。那覇空港に着陸。自転車は無事だろうか…
外に出て、すぐに車輪をはめて試乗、問題なし。

●これからの予定

ぽかぽか陽気の中、自転車を組んでいると如何にもランナー風の人が話しかけてきた。
予想通りマラソン参加者であった。新潟からの6人集団。速そうな人が何人か。
荷造りが終わりお別れ。
さてどこ行こう?実は何も考えていなかった。
まず、スタート会場に行ってみよう。2日後にNAHAマラソンがあるのだ。
大きな公園。大会前日はここでテントでよいな。
地図を眺めて…
距離的に下側(=南側)を回るぐらいで調度よさそうだ。
ひめゆりの塔と首里城に行っておこう。
さて行動は決まったが空港の方に戻ることになる。先に考えておけばよかったのにバカだな〜。

●やっぱり野宿

同じ道は避け、内陸を抜けて糸満市へ。市役所がえらいでかい。車がずっと渋滞していたが市街を過ぎたら空いてきた。
ひめゆりの塔へ。ひめ中とゆり小の女性達の慰霊の塔とのことです。合掌。
平和記念公園に着いて、そろそろ日没のようだ。ここでキャンプだな。
今回はマラソンまで安宿利用を考えていたが行きついた先の野宿の方がいいや。
いつものスタイルでも人とのふれあいは楽しめるよな。
現地の人とのふれあいを求める旅にするため、自炊・野宿を少なめにと思っていたが、
キャンプ地探しも楽しみの一つだからいいことにしよう。
公園近くのドライブインで夕食を食べている間に暗くなった。
日没は18時前。覚えておこう。
まだ18:40だけど、公園の造成中のところで寝る。
小雨がちょっと降ったが寝床も自転車も屋根の下で濡れずにすんだ。

●本日の走行距離 32km

11月30日 晴れ

●文化祭

7時、明るくなったので起きる。今日もいい天気。
持参のあんぱんを食べてすぐ出発。
どこまで行こうかな。地図を見て、見所を勘案。
県道83号線で東から西に横断するぐらいで時間的に調度よさそうだ。
佐原町の体育館で文化祭をやっていたので見に行ってみる。
ああこれか。習字や俳句が飾ってある。
自分の地元のでも行った事ないのに。

●首里城

浦添城址から町を眺め、浦添市の体育館でシャワーを浴びる。さっぱり。
が、首里城に行くには坂を下り過ぎたようだ。
大渋滞の上り坂をたっぷり上り、汗だく。
公園によると散歩道があったので休憩がてらしばらくお散歩。
相変わらず渋滞している。
首里城公園に着き、歩いていったが城の目前で行き止まり。
引き返して、正面の入り口に移動。こちらからはすんなり城に入れた。
観光客が多い。歩いていると空港で会った新潟の人を発見。ご一緒させて頂き見学。
「明日も会えるといいですね。」と別れる。

●明日はNAHAマラソン

大渋滞の国際通りを見物しながら抜け、16:30受付けの奥武山(おおのやま)公園に到着。
受付しに行くと急にザーザー降りの雨。またしても軒下に自転車を止めていたので濡れずにすんだ。
雨の中、受付けを済ませ、レース向けに荷物を整理。雨が止んだ隙に濡れないテントの場所探し。
その後も雨は降ったり止んだり。
傘をさして夕食を食べに行き、20:10就寝。
が、蒸し暑くて寝れず、マットを持ち出し、東屋のベンチでしばらく横になっていた。
楽器の練習の人が22:00頃までいてうるさかった。

●本日の走行距離 69km

12月1日 晴れ

●NAHAマラソン編

会場準備の人が来出したので5:30起床。まだまっくら。
のんびり水を汲みに行き、朝食の準備。
少し明るくなってから、ベンチでスパゲティーの朝食。
7時頃から場所取りの人が続々とやってくる。
テントの周りも囲まれた。
話した人に「寒くなかったか?」と聞かれた。暑いぐらいだったからな。
やはり、地元の人とは温度感覚が違うのかな?

●大声援&交通規制

8:30までに番号順に並ぶように放送されている。
もう過ぎているが周りには大勢の人が。時間にルーズな沖縄らしいのかな?
並んだところからスタート地点まで500mぐらい前進。まだ10分前。
スタート前に頭上にモノレールがやって来る。来年開業でこういうデモは今回だけ。
スタートと同時にモノレールが動き出す。自分はまだ止まったままだが。
じきに動き出し、スタートラインまでは約30秒。1万7千人の最後尾は10分ぐらいらしい。
国道を3車線占有しているので人数の割に早いようだ。数分でばらけてきた。
沿道の応援がすごい。歩道一杯に人。そして、声援も元気。
国道を曲がると4車線占有。そして普段大渋滞の国際通り。
ここも車は通行止め。すごいぞ那覇警察。
ここまで人垣は切れ間なく続く。しかも二重三重となっている。
声援に感激し、ちょっと飛ばし過ぎた。
どこまで続くのだろう?これだけ応援があるとゴールまでこのペースでもったりして?
地域上げてのお祭りだとは聞いていたが本当にすごい。

●私設エイドのサービス競争

やがて走路は左車線の一車線だけとなる。人垣も一重二重となったが応援は続く。
黒糖、アンダギー、水、氷等の私設エイドが増えてきた。
農地や建物がないところでは応援がなくなる場面も出てきた。
が、民家があるところでは、私設エイドを競うかのように沢山ある。
声援も元気。
クーラーボックス持参で冷たい水、氷、飲料を準備している人も沢山いる。
暑いので氷アイスを沢山頂いた。
私設エイドの方が水が冷たかったり、本当に助かりました。
レースの方は前半飛ばし過ぎで思い切り中弛み。

●3並び

残り5kmから攣りそうな足を水で冷やしながら気力で走る。
そんな中「自転車の人」と声が掛かる。
空港、首里城であった新潟の方。自転車で回ると話したら「いいな〜」と行ってくれた女性であった。
女性でここにいるとは結構速い方だろう。1万7千人もいて会えるとは。
しばし話してから「もうひとがんばりしてきます」と先に行く。
苦しいが大声援に後押しされ、作り笑いで返事を返す。とにかく声を出さないと切れそうだ。
なんとか足も持ち応え、トラック一周、ゴール目前、見上げると時計が3:33:26。
「ゴール前では計測のためスピードを落としてください」とボランティアの声。
ペースを気持ち落とし時間調整してゴール。
息を整えてから完走メダルならぬ琉球ガラス細工とその場で発行の完走証を頂く。
で、記録を見ると3:33:32。
ゼッケンのバーコードチェック後に止めた自分のストップウオッチは3h33:33.60だったのに…ちょっと残念。

●UMMLオフ会

エイドで水、黒糖を頂き、ゴールの方に戻ると新潟からの人が座っていた。
見た感じ速そうだなと思ったこの人は2:50で走っていた。
女子の部で入賞した人もいたし、この集団とても速かったのね。
しばし歓談後、水浴び、着替え。
ウルトラマラソンのメーリングリスト「UMML」のオフ会にカセットガスの差し入れを持っておずおずと顔を出す。
近所在住でテントを構えて頂いている宮城さんにご挨拶。
UMML並びに宮城さんの病院関係の方々、暖かく迎えて頂きありがとうございました。
テビチそばやお汁粉おいしゅうございました。
さらにここでテント泊すると言ったら、
病院で宿直用に泊まれる部屋があるからと初対面の私を泊めてくれるとのこと。
テント泊でも悪くはなかったがご好意には多いに甘える旅なので泊めて頂く事にする。
場所を聞き、荷造りして直行。
自転車ごと中に案内される。部屋はとても広い。
それもそのはず、応接室と書いてある。奥に和室がある。
朝食の買出しをし、風呂に浸かりさっぱり。
掃除の手間を考えると風呂は遠慮すべきだったかな…
地図を見て行動計画。西から東にほぼ横断したので明日から左回りで行こう。
まず目指すは海中道路。
足が大分固まってきたけどどれぐらい走れるのかな〜。
畳に布団で熟睡。

●本日の走行距離 9km

12月2日 晴れ

●でっかい公園

7時前起床。のんびり朝食。荷造りしたら8時を過ぎてしまった。奥様にご挨拶し、病院を後にする。
すぐ海沿いに出て、一昨日走った道をまた走る。
今日も車が多い。しばらく我慢して、一昨日内陸に曲がった交差点を通過。
与勝半島の道に入ると車は少なくなった。
この辺りは道が新しくきれいなマンションやスーパーが建ち並ぶ。
芝の公園も多い。
沖縄市の運動公園で休憩。案内図を見るとすごい広さ。
400mトラックが2つ、これと別にサッカー・ラグビー場が2面、自転車の333mトラックに屋内運動場、室内プールに屋外プール、
多目的広場にキャンプ場まである。自転車用のコースがあったので一周して一休み。

●ラジオ中継

海沿いの平地が続く。県道が海から逸れ急坂になっているところで海沿いの細い道へ。
行き止まりかな〜と思いきや行けそうである。
1km程平地が続き、後はだらだら上り坂。上りきってだいぶ下って県道に戻る。
坂はこっちの方が長かっただろう。
半島をぐるっと回って、海中道路が見えてきた。
手前のAコープに人集りができている。何だろう?
見に行ってみた。青い着物のような民族衣装を着たおばさんがウチナー語をペラペラペラ〜。観衆が笑う。
が、さっぱりわからない。
ラジオの公開生放送であった。しばし社会見学?

●一本道

やってきました海中道路。
海中と言いつつ先の方に橋があるではないか。ちょっと騙された感じ。
とはいえ5kmも続くのだから驚きです。
途中に道の駅を建設中。海水浴場もありました。
橋を渡り切り、取りあえず一番先の伊計島を目指す。
ただ、リゾートホテルがある以外に見所がなさそうなんだよな〜。
引き返そうかな〜と思いつつきっかけがない。時間はあるし。
ずっと平地が続き、2つ目の島へ。
ここで上り坂が出現。あと一島だから行っとくかな〜。一度上ったが最後、次々に現れる坂を上り続ける。
しっかし坂の多いこと。目的意識がないと本当しんどい。ここまで来てしまったからには先端まで行こう。
で、だらだら進み、3つ目の島、伊計島。更にだらだら進み、ついにホテルに着いた。
人が誰も見当たらない。駐車場には10台強の車。ホテル内にも人気が無いがやっているようだ。
プールに水がないし、外のレストランもやってない。
海岸で一休みして、来た道を戻る。
あ〜やっぱり来なきゃ良かったな〜。

●キャンプ地探し、コンビニに地図なし

休憩が効いたのか、先が分かっている安心感からなのか、上りも苦にならずすんなり戻ってこれた。
ラジオ中継をしていたAコープで腹ごしらえ。
そろそろ日没だがどこまで行けるかな。
与勝半島の海岸線をひた走る。国道に出ると車が増えるがまあ気にしなくても良い程度の量。
ひた走る。持ってる地図ではこの辺に公園は載ってない。
コンビニに入ったが地図は見当たらず。
夜道を走り、石川市の市街までやってきた。メシはその辺で食べよう。
地図を見たいが本屋は見当たらず。
うろうろしている内に何ヶ所か目星を付け、食堂で夕食。スーパーで朝食の買出し。
調度隣りに交番があったので地図を確認。公園は近くに2つあるようだ。
すぐ大きな公園が見つかり、ここに決定。
21時前でもまだトラックを走っている人が結構いる。その人たちから見えない場所にテントを張った。

●本日の走行距離 110km

12月3日 晴れ

●海上ヘリポート反対

ラジオ体操の音楽が聞こえる。6時半か〜。日の出後に水を汲みに行くとラジカセが置いてあった。
ベンチでおじい、おばあが10人程で談笑している。ウオーキングの人に挨拶しただけでテントに戻り朝食。
例によってパスタ。今日は徳島のディスカウント店で買ったナポリタン。
食べたらさっさと出発。交通量は大目だが坂が無いので楽だ。
名護市街方面の道から分かれてからは車が減り気持ちいい。
海上ヘリポート反対の看板が目に付く。
とっても綺麗な海。見惚れつつ海岸線をのんびり走る。

●30円アイス

ついにヤンバルの森である。
海岸線から山というか丘がぽっこりある地形なので、内陸に入ると坂ばかり。
途中の集落の商店で外の水道で水を汲ませてもらおうと一声かける。
「その水は飲めない。奥の水道なら飲めるかな〜。」かな〜って水道水が飲めないの?
水タンクからの水が出るのと上水道のと別々にあるということかな?
う〜ん、ヤンバルではゴミを捨てないのはもちろん、水も控えめにしよう。
でも暑いので飲まずにはいられない。
しばらく走り、共同売店に入ると30円のアイスがあった。こりゃ安い。
食料品に日用雑貨が一通り揃っている。どの集落にも共同売店があるので安心だ。

●トラブル発生

集落間は林の中で本当のどか。
米軍基地で銃をパンパン撃つ音がうるさいところもあったが、
適度なアップダウンをゆったり進む。心地良い。
森の中には養鶏場、牛の放牧、養豚場がたまにある。そして広い広い畑もあった。
どれも集落から少々離れていたが。
途中の小学校で水浴びをさせてもらいました。無断ですいません。
長い上り坂を蛇行しながら上り、下り坂をバビューンと下っていたら、
「カラカラカラ〜」
あちゃー、スポークが折れちゃったよ。また山の中だ。
初めて折れた十和田湖の時はびびったが今回は余裕。
ロードレーサーのスポークは張りが強いため、一本折れただけでタイヤが車体に擦れるほど歪んでしまうのだ。
この自転車だけってことも考えられるが。
隣りのスポークにしっかり巻き付けると取りあえず走れるようになった。

●車が突っ込んでくる

下りもスピード控え目。4時半だから、今日はこのまま走り、明日ニップル調整の本修理としよう。
次の集落を通過し、また長い上り坂が続く。
負担を掛けない様に蛇行しないで左端をグイグイ漕いで上っていく。
前に右コーナーが見える。車の走ってくる音が聞こえる。センターラインを少々はみ出して車が曲がってきた。
普段は自転車なんて見ないのだろう。
焦ってブレーキを踏んだのか車のケツが流れる。
そのまま流れてくるとチャリに直撃だ。そのときは上に飛び上がろう。でもそうはならないだろう。
予想通り、グリップを回復。逆ハン切り過ぎで逆にスピンしながら横を抜けていく。イン側にも突っ込まずやれやれ。
立て直せるかな〜。道の中央で止まることを祈ったがアウトに流れ20m程下のガードレールに頭から突き刺さった。
ドライバーはすぐに降りてきて無事だった。家に電話していた。

●顔見知り

別に付き合う筋合いはないが動揺しているし面白そうだから話しながら一緒に待つ。
その間5台ぐらい車が通ったが一台素通りしただけ。後は皆知り合い。
両親が着てから、車で通りがかった二人と車を押し、頭を下向きにする。後は惰力で下っていった。
親父が運転し、本人と母親は歩いて行ってしまった。エンジンは掛からなかったのであった。
大分暗くなってきた。二人のおじさんと話す。
「次の部落までは遠いし戻った方が安全だ。民宿もないし…ホテルがあるけどな、ははは。」
折角上ってきた坂を下る気にはなれず、先に行くことにした。

●満点の星空

真暗になって路面が見えない。街灯は勿論ない。
まあ道の真ん中なら大丈夫だろう。
しばらくして場違いなホテルがあった。予想より大きかった。「ははは」も頷ける。
もう一山越えて明かりの無い建物が見えた。その向かいの空き地にテントを張る。
パスタ一回分と菓子少々しか食料がない。今食べるか朝食べるか…
朝食べることにして寝る。っと、その前に星空を拝んでと。
山中だけあって涼しく寝やすい。

●本日の走行距離 102km

12月4日 晴れ一時大雨

●水

今日も晴れ、起きたらすぐに朝食の準備。
飲んだり体を拭いたりで水が少ししかない。全部鍋に入れて火に掛ける。
パスタを茹で始め、水節約のためにソースも一緒に入れて蓋をした。
ちょっとして吹きこぼれ出したので蓋を開けようとしたとき、「ゴト。」
なんと鍋を落としてしまい、水が地面に吸い込まれていくではありませんか。トホホ。
前の建物を物色。蛇口はあれども水は出ず。
小屋の窓に触ったら手にトカゲが落ちてくるし。
あきらめて、調理道具をすぐ出せるように荷造りして出発。

●通り雨?

途中、ダムの見晴台により、二山ぐらい越え、一つ目の集落を素通りして、沖縄最北の集落、奥へ。
国道58号線の起点でもある。まず小学校に行って水を汲む。
10時前だが共同売店がやっていたので買い物。
ここは6:00〜19:00(だったかな?)と書いてある。
一つ集落を素通りしたのは9時前で共同売店がやってないだろうと思ったからなのだがやってたかもしれないな。
買ったら急に大雨。表に出て空を見上げる雲はどんどん流れている。だが風上の空は灰色。
自転車はまた軒下だったので濡れなかった。

●沖縄最北端、辺戸岬

表にある軒下の椅子とテーブルで朝食。食べ終わっても雨は強いまま。
地図を見て休憩。あと2日半で空港まで戻らなくちゃならない。本部半島はパスかな〜。
小降りになったが道はびしょびしょ。空は灰色。
しばらくして、あきらめて出発。これから辺戸岬を目指すのに雨とは残念だ。
小雨の中、走り続けたが岬に着いたら調度雨が上がった。
天気がよければ与論島が見えるそうだがもちろん見えない。人はごくわずか。

●坂なし、追い風で本部半島へ

Tシャツだけ着替えてレストランで昼食。
紙ナフキンで足を包んで靴を履き乾かしながら食べる。
ズボンは座っていて大体乾いた。
食べ終わってトイレに行くとハンドドライヤーがあるではないか!
靴下を水洗いしてから靴をしばらく乾かし、店を出る。
雨は完全に上がり、薄日が差している。道も乾いている。
岬から国道までちょっと上り、その後トンネルまで下りその先は海岸線が続く。
風も斜め後方から。坂が無いのでとっても快調。
そうか、こっちは坂が無いんだ。これなら本部半島も余裕で回れる。

●夕食の店探し

明日の朝食の買出しをして半島へ。今はすっかり晴れ。水平線に沈む夕日が見えるかもしれない。
半島の先端に急ぐ。多少のアップダウンも何のその。
半島越しの夕焼けはきれいだったが、水平線は雲が濃く夕日は見えなかった。
おまけに沖縄記念公園に着いたら、もう閉園とのこと。17;30まで。日没前に閉園とは。
外の水道で水浴び。この辺で泊まり、朝公園に行くかどうするか。9時開園だからそれもいいかな。
キャンプ地はあれど飲食店が見当たらない。
急な下り坂に来てしまい、戻るのは面倒だな〜。もう一山越えて、もう戻らなくていいや。
国道からそれ本部町の市街へ。でも商店はあるが飲食店が見当たらない…
市街から抜ける手前に飲み屋を発見。窓越しに中を覗く。まあ、ご飯も食べられそうだ。

●ウチナー語

入ってカウンターに座る。ちょっと緊張。おかみさんと注文で二言三言話してからだまったまま。
隣りの作業着のおじさんが2人で話しているが話半分、よく分からない。
テレビを眺めつつ、会話を聞いている。
テレビの話題で話し出したのか、旅行中?との質問から話し出したのか、覚えていないが
店の主人とおかみさん、隣りのおじさんとテレビをだしに少しずつ話し出す。
言葉の話が記憶に残っている。
沖縄の方言は全然分からないだろってな話から、
方言は宮古、八重山、沖縄で全く違うから、我々でも全く分からないという。単語も全く異なるそうだ。
方言と言っているが日本語とは思えない。まるで2ヶ国語。それにしても皆、言葉の使い分けが上手だな〜。

●お風呂

隣りのおじさんが気に入ってくれたようで泡盛を勧めてくる。
アルコール度数は高かったような。口当たりが良く割りと飲みやすい。
マスターからも試食用のおじやや店用でない実家から送ってきたパインを頂いた。
「あとは寝るだけなんだろ、もっと飲め。家で風呂入ってけ。カラオケ連れてってやる。…」
隣りのおじさん、大分飲んでいるが記憶は大丈夫そうかな。
家に電話し、「これから帰る。旅人を一人、風呂入りに連れていくから。」
もう電話しちゃったし、風呂にも入りたいし、ご好意には甘える旅。
家は歩いて数分のすぐ近く。
奥さんにご挨拶。いきさつを説明、こんな時間にすいません。20時半頃。
泡盛とお刺身を頂き、奥さんに旅の話をする。
怖くないか、米軍もいるし…仕事、結婚、離婚などいろいろ沖縄人の考え方を勉強させて頂いた。
「38ぐらい?」「34」「え〜」にはショックだったな。
いざ風呂に入るときになって、「風呂入れや、湯船は無いけど。」だって。
風呂=湯船と思いつつ、半信半疑だったのだが、やっぱりないのか。
シャワーでも上がるとポカポカ。家の窓は全開。
毛布が出てきて、居間でごろ寝。おじさんはいつもここで寝るようだ。

●本日の走行距離 106km

12月5日 晴れのち雨

●荷崩れ

7時前、おじさんが起きるのに合わせて起床。今日もいい天気。
テレビを見る。やってるのは首都圏のことばかり。天気予報は沖縄だ。
おじさんが晩飯の残りだけどと言いつつ、朝食を作ってくれた。
多いと思ったが全部食べ、ご出勤と一緒に家を出る。
たいへんお世話になりました。感謝。
地図を見ずに走り出す。すぐに国道に戻れるつもりだったが上り坂が出現。
バス停の地図を見ると半島の中心を通る道であった。
戻るのも嫌なので坂道を進む。何度か上り下りを繰り返し、半島の付け根を結ぶ国道58号にぶつかる。
途中、荷崩れを起こしたのでパイン王国で荷物の積み直しをした。
昨晩、着替えなどを無理やりカバンから出したのでバランスが滅茶苦茶だったのだ。
今回は服が少なく、荷物の弾力性がないため、荷崩れを4,5回起こしている。次回は荷台を改良しよう。

●パンク、そして雨

名護の市街を抜け、許田の道の駅で長めの休憩。
ここで沖縄本島の道の駅を制覇。といっても3つしかないけど。
ここは道路公団の事務所があるためか、とてもきれい。畳で仮眠もできる。
隣りのやんばる物産展、野菜や果物が安いような気がした。
きれいな海を見ながら海岸線に沿って走る。
ちょこちょこリゾートホテルが点在する。
そんな中、快調に走っていたのに突然パンク。特にドスンとなってないがリム打ちパンクだった。
今回は無しで済むかと期待しだしていたので残念。チューブを替えて走り出す。
しばらく走るとやっぱりあった「おんな売店」
さすが沖縄。って、ここは恩納村。遊び心で平仮名の看板にしたのだろう。
あれっ、お天気雨が降ってきた。だんだん大粒になり、空も灰色に変わってしまった。
今朝の天気予報は晴れだったような。
昼飯でも食べて雨宿りしたいところだ。

●長旅のチャリダーのホームページ

レストランがあったので入ロへ。ちょっと高いがいいか。
軒下に千ャリを止めたいので壁伝いに進む。
すると、いましたチャリのキャンパーが。近くに止めてご挨拶。
旅の話やなんやか話せど雨は止む気配がない。
長旅中のコウタロウさん。雨の中は走らないと言う。
電話代を除いて月3万円と決めているそうだ。
と言うのも旅日記をりアルタイム配信しているので電話代がどうしてもかかる。
一向に雨の止む気配はなく、どうせ自分も急ぐ必要はないから、ここで泊まることにした。
で、めしおごるからと一緒にレストランへ。
閉店は22:00。客はうちらだけしかいない。まあゆっくり寛がして頂きましょう。
ここでコウタロウさんのホームページを見せて頂く。
デジカメにパソコンとPHSカードを使用。
日々ホームページを更新しているだけでもスゲーと思ったのに中身を見て更に驚き。
日記の文字量が多く、写真とのバランスもいい感じ。色使いもきれいである。
う〜ん、これだけ作ろうと思うと結構時間も掛かりそうだ。

●睡眠妨害

食べ放題のサラダを何度もおかわりし、21時頃レストランを出る。
軒下にテントを張り、寝る。
が、蒸し暑くて眠れない。雨が強くなったら、テントの下が川になり浸水のピンチ。
洗濯前の服を敷き詰めた。豪雨は短時間だったので何とか無事。
雨音が小さくなると今度はピアノとサックスと歌声が聞こえてくる。
暑いし、耳障りだし、寝れない。
近くでライブでもやってるのか?
外に出ると窓の明かりが見えた。歩いて行ってみるとバーのようだ。
屋内でやっているのに外までよく響くこと。こんなところに店があったのね。
前には20台ぐらい車が止まっているので結構流行っているようだ。
平日なのに2時過ぎてもやっていた。さすが沖縄。

●本日の走行距離 29km

12月6日 晴れ

●体験農場

6時に起き、水を求めてバーの方に歩いていく。
昨夜見つけた水道の前にはシャッターが下りていて行けなくなっている。
バーの横にはコンテナボックスが幾つも並んでいる。
際を歩いていくと人の声が。このコンテナはトレーラーハウスだった。
外に水道があったのでこっそり汲ませて頂く。
コウタロウさんはまだ寝ているのかな〜?
軒の都合でテントは少し離れた場所に張ったのだ。
一昨晩食べるはずだったあさりスパゲティーと鯖の味噌煮の朝食。
食べ終わってコウタロウさんのテントに行くとテントは片付き出発準備完了していた。
お見送りして自分のテントに向うと車が来る。トイレの鍵を開けにきた。
挨拶して軒下でキャンプさせてもらったことを話す。特におとがめなし。
道向いの広場に昨日沢山人がいたのが気になっていたので聞いてみると、
体験農場だそうで修学旅行生によるサトウキビの収穫体験をさせていたのだそうだ。
今日ももうすぐ来ると言っていた。

●冬の海水浴

天気がよいのでテントを乾かそう。飛行機用に荷物の仕分けして荷作り。
濡れ物とテントのアウターを日向の駐車場脇のロ一プに干す。インナーは日向にひっくり返す。
9時頃、向いの空地にバスがやってきた。
テントが乾き、しまって荷造り完了。
シャワー替りの水道があるし泳ぐことにした。
ここは潰れた海辺のリゾートホテルなのである。
海に入るとちょっと冷たい。まあ寒いめの温水プ一ル程度。
遠浅の海を泳いでいくと一ヶ所魚の群を見つけた。ラッキー!

●大名旅行

上がって10時出発。残波岬へ。
やっぱり晴れの岬は気持ちいい。昨日は行動を打ち切って正解。
ここもリゾ一トホテルと広い公園がある。人はまあ程々に。
断崖と水平線の景色を楽しむ。
ロードレーサーに乗った人がやってきた。
大きなザックを背負っているので旅人のようだ。話し掛ける。
昼のおにぎりを一つ頂き、しばらくお話。大名旅行だというサワダさん。
テントは持たず民宿泊なので大名旅行と言っている。
いやいや還暦過ぎての自転車旅、立派です。
人力移動にこだわっているそうで、シーカヤックにクロスカントリースキーもやる。
おまけに最近、トライアスロンの練習を始めたそうだ。
いや〜、自分の目指すおやじ像だな。お互いがんばりましょう。

●米軍基地の騒音

公園の散歩道を一周する。あとは基地を眺めて空港に帰るだけ。
嘉手納基地、普天間基地の近くを通る。
飛行機騒音は問題にならない!一台着陸したが、かなり上空だし、道賂上以外は海上か基地内だから。
地元、神奈川県の厚木基地の方がうるさいな。
それに引き換え、普天間基地のヘリは移動していかないから耳触りでうるさく、こっちの方が問題だ。
場所はぜひ替えるべきと感じる。
とはいえ名護のきれいな海に海上ヘリポートをつくるのはやめてほしいものだ。
本当、きれいな海だったから。

●順調な飛行機に困った電車

スーパーで買物して、ちよっと早いが空港へ。
空港の4階から丁度水平線に沈む日の入りが見れた。
21:00発ANA995便で羽田へ。予定より早く到着。空港はひんやり。
この時間、沖縄と北海道の最終便のみ。片や短パン、片やスキーウェア。
京急で蒲田に出たのはよいが横浜行きが満員で乗れないまま0時を過ぎる。

●本日の走行距離 51km

12月7日 星

●自走で帰宅

蒲田で2本見送り、終電に乗れたものの相鉄は終っていた。
駅は人で溢れ、タクシー待ちに長蛇の列。
自転車を組み、1:30横浜駅を後にする。
いきなり道を間違え日の出駅へ。引き返してから自宅まで寒〜い夜空の下、自走で帰ってきた。
3:10帰宅。
気候も人情もあつく、元気が湧いてくる旅であった。

●本日の走行距離 31km

<教訓>
・飛行機にカセットガスは乗せられない。
・刃物は機内持込不可。預ける荷物に入れる。
・沖縄は暖かい。スキーしなくなったら沖縄に住むのもよいな。
・水は大切に

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2003.11.17